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大阪商業史に関する回答

2 河内湖の変遷についての資料 by 柿庵 2011 03/09(Wed)
古代の河内湖と神武東征の進路。淀川の改修、大和川の改修との流れを知りたいのですが何処にどんな資料があるでしょうか。

まず、河内湖の変遷については梶山彦太郎・市原実『大阪平野のおいたち』という本があります。ここには、河内湖の変遷を図示した5つの図版【河内湾Ⅰの時代(約7000~6000年前)、河内湾Ⅱの時代(約5000~4000年前)、河内潟の時代(約3000~2000年前)、河内湖Ⅰの時代(約1800~1600年前)、河内湖Ⅱの時代(5世紀頃)】があります。この図版の出典は同じ著者による『続大阪平野発達史』です。
また、大阪市立自然史博物館の展示にもこの図版と同様のパネル展示があったと思います。また、同館から出された『河内平野の生いたち』という本があります。淀川の改修については、以前この質問コーナーの「明治18年の洪水」に関するご質問にも引用しましたが『淀川治水誌』(淀川治水誌刊行会、昭和6年)という本があります。大阪市立中央図書館では貸出ができるようです。
ただし、内容は明治以降の淀川治水改修の歴史です。最近では昨年大阪歴史博物館で「水都大阪と淀川」という特別展が開催され、図録が出ています。その中に参考文献が出ています。
最後に大和川ですが、最近の本ですと『大和川付け替え300年』(雄山閣、2007)があります。この本は現在でも購入可能ですが、大阪府立図書館や大阪市立図書館でも蔵書があり、貸出が可能です。また両館には『大和川付替工事史』という本もあります。同名で2種類あるようです。さらには、中甚兵衛9代目・敬三氏の三男にあたる中好幸氏が著した『改流ノート 大和川の付替』も両館に入っています。(池田治司)