将棋のあゆみ 2
水無瀬駒
水無瀬兼成の象戯図写〔熊澤良尊蔵〕
水無瀬駒を創始した水無瀬兼成が79歳の時に、曼珠院宮所蔵の「象経奥書」を借りて書き写したもの。江戸期に様々な将棋図ができるが、この水無瀬兼成の象戯図に基づくものと思われる。本資料はそれを忠実に複製したもの。
将棊馬日記写真〔熊澤良尊蔵〕
将棊馬日記写真〔熊澤良尊蔵〕
この日記は、天正18年(1590)から、慶長7年(1602)に至る13年間の水無瀬駒の注文・製作の詳細な記録である。日記の最終年が兼成の没年と一致していることなどから、兼成の駒製作の詳細を示すものと考えられる。注文者として「関白殿(豊臣秀次)」や「家康(徳川家康)」の名前が記される。