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将棋のあゆみ 3

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江戸時代の将棋駒


江戸時代の中将棋の駒(俊光書)〔熊澤良尊蔵〕


12×12間・駒数92枚の中将棋は、持ち駒の再使用ができない。駒の種類が多く、駒の表面に動かし方を朱線などで表示している。「俊光」の銘があり、江戸時代前期の駒と推定される。黄楊(つげ)製。盤は現代のもの。


剣片喰(けんかたばみ)紋蒔絵将棋盤・江戸時代後期の将棋駒〔熊澤良尊蔵〕

鶴亀松竹の吉祥図柄に家紋の剣片喰紋が蒔絵で描かれた大名家の婚礼調度の将棋盤。榧(かや)製。駒は書駒で、銘はない。作成年代は江戸時代後期と推定される。


江戸時代初期の将棋駒(守幸書)〔熊澤良尊蔵〕

書駒で漆が磨り減って文字を判読できない古駒。「守幸」の銘がある。江戸時代の将棋家大橋家に伝わる史料「先宗桂ヨリ相伝什物之覚」にも、伝来家宝の一つとして「小将棋之駒守幸筆」の記録が残る。

江戸時代中期の将棋駒〔熊澤良尊蔵〕

紫檀製朱書きの書駒。2枚の玉将の駒尻に「兼成卿写・八十二才」の銘がある。