寅 上方富興行 13
御免御富金高日限附
松嶋町の松坂屋吉蔵が作成した「御免御富金高日限附」は、江戸の富興行が一目でわかる刷り物です。これを見ると、江戸では閏月を計算しなければ、年148回も富興行をしており、しかも毎月行われています。毎月興行している日は、5日・9日・11日・16日・18日・21日・22日・25日の8日間です。年8回行われているのは、7日・13日・19日・27日の4日間で、年4回の興行日は、3日・4日・6日・15日・26日の5日間です。
江戸の富は当たり金額が小さく、毎月興行されている富突きの当り金額は、金100両ほどで売上金額も金375両から金700両ぐらいです。しかし、年4回の興行に関していえば、売上金額が金600両から金700両までの当り金額は、金90両ほどですが、金150両から金300両の当り金額をもつ富興行の売上金額は高く、金1000両から金2000両程度にもなっています。
御免御富金高日限附(吉田昭二氏所蔵)
江戸の富は当たり金額が小さく、毎月興行されている富突きの当り金額は、金100両ほどで売上金額も金375両から金700両ぐらいです。しかし、年4回の興行に関していえば、売上金額が金600両から金700両までの当り金額は、金90両ほどですが、金150両から金300両の当り金額をもつ富興行の売上金額は高く、金1000両から金2000両程度にもなっています。
御免御富金高日限附(吉田昭二氏所蔵)