圓照寺宮御富仕法
文政9年戌3月の年号をもつ圓照寺宮御富仕法から窺える圓照寺宮の富興行は、京都の四條道場で行われ、全部で300人に褒美金が当る勘定になっています。褒美金額の合計は金943両1歩、札数24000枚で札料が金1朱なら、完売すると総額金1500両となり、金556両3分の差益が出ることになります。当選札の交換は、富興行の翌日に圓照寺宮富用所において行われ、正札を持参すれば正金と引替えてもらえます。この仕法書には〈正金渡シ〉が太文字で書かれ、その点が強調されています。
圓照寺宮御富仕法(吉田昭二氏所蔵)