両替屋 5
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貨幣の種類
小田
それでは、8ページを出してもらえますか。「貨幣の種類」です。これは、皆さんのためにご用意いたしました。
江戸時代に金貨、銀貨、銭貨と、三貨が流通していました。空白は、7つありますが、まあ6つですね。時間が1分間ありますので考えて下さい。順番にお答え下さい。
1分たちましたね。行きましょう。好きに答えて下さい。金貨。江戸時代に発行されている金貨がたくさんあると思います。名前だけ言ってもらったら、私が一応代筆します。どうです。
金貨からいきましょうか。金貨、大判と言われました。そうですね。大判がそうですね。それから。
受講者
小判。
小田
小判ですね。はい。
受講者
中判。
小田
中判、ありません。(笑)大判、小判があったら……。
受講者
小粒銀……?……。
小田
銀貨、ちょっと待ってもらえますか。先に、金貨を攻めたいと思いますので。何でしょうか。
受講者
朱。
小田
あ、朱でもいろいろありますが、何朱ですか。
受講者
壱朱。
小田
壱朱。いただきましょう。
受講者
弐分金
小田
はい、そうですね。弐分判ですね。はい。もうここまで来たら、あと2つ、出ますね。壱朱金出ていますから、ここは弐朱金と、あとこれの細かいやつです。壱分判。そうです。正解です。金貨は4進法ですから、大判はちょっと置いておいといて、小判1両で金4分ですから、弐分判2枚か、壱分判4枚。弐朱金だったら8枚。壱朱金でしたら16枚。16枚で小判と同じになります。
銀貨にいきましょうか。銀貨、誰か言っておられましたね。
受講者
小粒。
小田
はい。小粒ね。それから。小粒が出たら。
受講者
大粒。(笑)
小田
何となくわかりますが、大粒ではないのです。だから、小粒は別な言い方では豆板という言い方もあります。それは、同じ意味です。
受講者
延べ板銀。
小田
延べ板銀は、あれは貨幣というような範疇(はんちゅう)ではないと思います。むしろ、言われている意味は、たぶん同じ意味ではないかと思うのです。今のをいただきましょう。延べ板銀と言われたのですが、多分意味としては丁銀のことを言っておられると思うのです。丁銀に対して、小粒銀あるいは豆板銀ですね。ありませんかね、会長、何か。
川口
いえいえ。そんなお金、知らないので。
小田
いや、私は人をいじめるのが好きでね。(笑)
川口
銀なんて、そんなにありました。
小田
ありますよ。こっちと一緒で、壱朱金に対して壱朱銀というのがあるのです。それで、同じように弐朱銀です。それから有名な壱分銀ですね。それで、これはちょっと特殊ですが、明和年間に出た貨幣で明和五匁銀というのがありますね。
この中で、小判1両が2分判では2枚、1分判では4枚、2朱金では8枚、1朱金では16枚と同じ価値です。これらを我々は計数貨幣と呼んでいます。それに引き換え、小粒銀とか丁銀ですね。これは重さがはっきりしないのです。重さがはっきりしないというのは、物によって重さが全部違うのです。だから、丁銀というのは重さが50匁から60匁ぐらいあるわけですが、小粒銀は、もうさまざまです。重さは、4厘から15匁ぐらいまで小粒と呼んでおりますから非常に範囲が広いです。これは、いちいち量って使いますから、秤量貨幣と呼ばれています。
最後に銭貨は、銭形平次で一文銭が出てきます。天保通宝というのもよく出てきます。これは、100文です。別に、天保通宝を見ても100文とは書いていません。でも、これは100文通用なのです。他に、四文銭があるのです。ほか、十文銭。これも4も10も書いていません。でも、これは4文通用とか10文通用として、使われておりました。これが大体ざっくりしたところです。
それでは、8ページを出してもらえますか。「貨幣の種類」です。これは、皆さんのためにご用意いたしました。
江戸時代に金貨、銀貨、銭貨と、三貨が流通していました。空白は、7つありますが、まあ6つですね。時間が1分間ありますので考えて下さい。順番にお答え下さい。
1分たちましたね。行きましょう。好きに答えて下さい。金貨。江戸時代に発行されている金貨がたくさんあると思います。名前だけ言ってもらったら、私が一応代筆します。どうです。
金貨からいきましょうか。金貨、大判と言われました。そうですね。大判がそうですね。それから。
受講者
小判。
小田
小判ですね。はい。
受講者
中判。
小田
中判、ありません。(笑)大判、小判があったら……。
受講者
小粒銀……?……。
小田
銀貨、ちょっと待ってもらえますか。先に、金貨を攻めたいと思いますので。何でしょうか。
受講者
朱。
小田
あ、朱でもいろいろありますが、何朱ですか。
受講者
壱朱。
小田
壱朱。いただきましょう。
受講者
弐分金
小田
はい、そうですね。弐分判ですね。はい。もうここまで来たら、あと2つ、出ますね。壱朱金出ていますから、ここは弐朱金と、あとこれの細かいやつです。壱分判。そうです。正解です。金貨は4進法ですから、大判はちょっと置いておいといて、小判1両で金4分ですから、弐分判2枚か、壱分判4枚。弐朱金だったら8枚。壱朱金でしたら16枚。16枚で小判と同じになります。
銀貨にいきましょうか。銀貨、誰か言っておられましたね。
受講者
小粒。
小田
はい。小粒ね。それから。小粒が出たら。
受講者
大粒。(笑)
小田
何となくわかりますが、大粒ではないのです。だから、小粒は別な言い方では豆板という言い方もあります。それは、同じ意味です。
受講者
延べ板銀。
小田
延べ板銀は、あれは貨幣というような範疇(はんちゅう)ではないと思います。むしろ、言われている意味は、たぶん同じ意味ではないかと思うのです。今のをいただきましょう。延べ板銀と言われたのですが、多分意味としては丁銀のことを言っておられると思うのです。丁銀に対して、小粒銀あるいは豆板銀ですね。ありませんかね、会長、何か。
川口
いえいえ。そんなお金、知らないので。
小田
いや、私は人をいじめるのが好きでね。(笑)
川口
銀なんて、そんなにありました。
小田
ありますよ。こっちと一緒で、壱朱金に対して壱朱銀というのがあるのです。それで、同じように弐朱銀です。それから有名な壱分銀ですね。それで、これはちょっと特殊ですが、明和年間に出た貨幣で明和五匁銀というのがありますね。
この中で、小判1両が2分判では2枚、1分判では4枚、2朱金では8枚、1朱金では16枚と同じ価値です。これらを我々は計数貨幣と呼んでいます。それに引き換え、小粒銀とか丁銀ですね。これは重さがはっきりしないのです。重さがはっきりしないというのは、物によって重さが全部違うのです。だから、丁銀というのは重さが50匁から60匁ぐらいあるわけですが、小粒銀は、もうさまざまです。重さは、4厘から15匁ぐらいまで小粒と呼んでおりますから非常に範囲が広いです。これは、いちいち量って使いますから、秤量貨幣と呼ばれています。
最後に銭貨は、銭形平次で一文銭が出てきます。天保通宝というのもよく出てきます。これは、100文です。別に、天保通宝を見ても100文とは書いていません。でも、これは100文通用なのです。他に、四文銭があるのです。ほか、十文銭。これも4も10も書いていません。でも、これは4文通用とか10文通用として、使われておりました。これが大体ざっくりしたところです。